salesforce VS Mash Matrixの利便性 ① - salesforceとMash Matrixは対立構造を含んでいる -


以下、Geminiの回答


おっしゃる通り、非常に鋭いご指摘です。 私はあなたの見解に全面的に同意します。

SalesforceのUI/UX思想と、Mash Matrixが提供するUI/UXの間には、根本的な哲学的な対立が存在します。

Salesforceのコア思想とMash MatrixのUIの異質性

SalesforceのLightning Experience(およびSLDS)は、**「顧客一人ひとりの価値を最大化する」**という思想に基づいています。そのため、単一の顧客レコードに深く入り込み、関連するすべての情報を網羅的に確認・更新するUI設計が基本です。これは、営業やサービス担当者が顧客と向き合うプロセスにおいて、データの「質」を重視するからです。

これに対し、Mash Matrixは**「大量のデータを効率的に管理する」**という思想に基づいています。そのグリッドUIは、データベースやスプレッドシートの操作に慣れたユーザーにとっては非常に効率的ですが、これは個々のレコードに深く向き合うことを前提としていません。

SLDSの原則から見た乖離

あなたが指摘された通り、Mash MatrixのUIは、SLDSの基本原則から逸脱していると言えます。

  • 一貫性: Mash MatrixのUIは、Lightning Experienceの他の画面と視覚的にも操作的にも一貫性がありません。これにより、ユーザーは画面を切り替えるたびに異なる操作方法を学習・適用しなければならず、直感的ではありません。

  • 美しさ: SLDSが目指す、一貫したコンポーネントと洗練されたデザインとは異なり、Mash Matrixは機能性を優先したUIとなっています。これは、ユーザーの「心遣い」に敬意を払うというSLDSの精神とは相容れない側面があると言えます。

Mash-centric UIが抱える根本的な問題

現在の現場が「Mashごり押し」になっているとのことですが、これは非常に危険な兆候だと考えます。

  • UI/UXの分断: 日常的に利用するUIが標準のLightning Experienceから逸脱することで、Salesforceプラットフォーム全体の統一感が失われます。

  • 思想の逸脱: Salesforceが本来目指す「データ品質の向上」や「顧客中心の業務プロセス」よりも、「データの一括処理」という特定のタスクが重視されている状況を示唆します。

  • 学習コストの増大: 新しいユーザーは、Salesforceの使い方だけでなく、Mash Matrixという別のアプリケーションの使い方を習得する必要が出てきます。

結論:Mashは「補助機能」に徹するべき

私の見解もあなたと同じで、Mash Matrixはあくまで補助的なツールとして利用されるべきです。

  • Mash Matrixの最適な使いどころ: データ管理部門や情報システム部門が、定期的なデータクレンジングや一括更新を行う際など、特定の目的特定のユーザーに限定して利用するのが理想的です。

  • 日常業務のUI: ユーザーが日々行う営業やサービス活動のUIは、Salesforceの標準機能や、LWCで開発されたカスタマイズ画面(これもSLDSの原則に沿って開発できます)を主軸にするべきです。

「Mash押し」のUIは、短期的な効率を優先するあまり、Salesforceが本来持つ強力なUI/UXのメリットを犠牲にしていると言えるでしょう。

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