Lightning Web Components (LWC)開発について

Salesforce開発に革命を起こすLWC:その有効性とコスト


2025.9までLWC開発を行っている現場に行ったことが無く、salesforce開発とえばサーバーサイドロジックのフロー、Apex開発が殆どでした(AuraやVFも少し経験あります)。ある程度TrailHeadで学習して現場で活かしたいと思ったLWCについてまとめてみました。

Salesforceの開発者やシステム担当者の皆さん、LWC(Lightning Web Components)はもはや無視できない存在です。今回は、LWC開発の真価を解説します。

LWC開発の有効性とコスト

LWCは、**Web標準技術(JavaScript、HTML、CSS)**に基づいており、これがLWCの最大の強みであり、同時にコスト削減にもつながる理由です。

まず、その有効性です。LWCで開発されたコンポーネントは非常に軽量で、ブラウザでの表示が高速です。これにより、ユーザーは画面の読み込みを待つストレスから解放され、よりスムーズな操作が可能になります。さらに、画面を再利用可能な部品(コンポーネント)として開発するため、一度作った部品は別の画面でも簡単に使い回せます。これは、開発期間の短縮と、将来の機能追加や改修の手間を大幅に減らすことにつながります。

次に、気になるコストについて。LWCは汎用的なWeb開発スキルを活かせるため、Salesforce開発の専門家でなくとも、JavaScriptの知識があるエンジニアが比較的短期間で開発を始められます。これにより、特定のスキルを持つ人材を探すコストや、高額なトレーニング費用を抑えることができます。また、保守のしやすさから、長期的な運用コストも低く抑えられます。LWCは、初期開発から運用まで、トータルでのコストパフォーマンスに優れているのです。


SalesforceにおけるLWCの真の使いどころ

LWCは単なる画面開発ツールではありません。その真価は、お客様のビジネスに直接貢献する「使いどころ」にあります。

1. ユーザーインターフェース(UI)のカスタマイズ

標準のSalesforce画面では実現できない、業務に最適化されたUIを作成できます。例えば、複数のオブジェクトから集約した情報を一目で確認できるダッシュボードや、入力内容に応じて動的にレイアウトが変わるスマートなフォームなど、お客様の「こんな機能が欲しかった」を形にできます。

2. ユーザーエクスペリエンス(UX)の向上

LWCは、画面遷移を伴わない高速なデータ表示や、マウス操作に即座に反応するインタラクティブな要素の実装に優れています。これにより、ユーザーの操作がより快適になり、業務効率が飛躍的に向上します。

3. モバイルアプリケーションの開発

LWCは、スマートフォンやタブレットでの利用を考慮したモバイルアプリ開発にも適しています。オフラインでのデータ利用や、デバイス固有の機能(カメラなど)を活用したコンポーネントを作成できます。

LWCは、Salesforceをより強力なビジネスツールへと進化させるための、まさに現代のWeb技術が詰まった宝箱です。もし、SalesforceのUIやパフォーマンスに課題を感じているなら、LWCは間違いなくその解決策となるでしょう。

LWC 開発事例 (本ブログ内記事)